2009年08月23日
トビイロケアリ 多雌その後

写真は脱翅メス3匹で飼育したケースで日付は17日。
ワーカーが活動し始めたら2匹が育児室を追い出された様子。
触覚が欠損したり足が曲がったりして動きが鈍い。
ワーカーは攻撃していなくてグルーミングも見られる。
雰囲気からはもう1匹の女王と争ったように見える。

飼育ケースの左側、育児室の覆いを剥がして見た所。
勝ち残った女王が見える。
この時点ではコロニーを独占した女王は健在に見えた。
しかし20日、3匹とも飼育ケースの外に捨てられていた。
女王同士で争った時に、3匹ともダメージを負ったのか。
女王間で争うところを見ていないので、ワーカーに殺された可能性もないではない。
ただワーカーが女王を攻撃する様子が無かったので女王間で争ったという推測です。
残ったコロニーは女王が居なくなって、行く末はコロニー壊滅。

こちらは女王2匹で飼育したケース。
女王が追い出されてはいない。
育児部屋を開けてみたら1匹は既に殺されていた。

こちらは勝ち残った女王。
今日現在も元気。
闘争で傷つくことは無かったようだ。
トビイロケアリの脱翅メスを2匹と3匹で飼育した結果。
最初は個別に育児室を作ったが合流した。
どちらもワーカーが繭の状態までは共同で育児にあたった。
ワーカーの羽化か活動が多雌体制崩壊の引き金となったようだ。
多雌でコロニーを維持する種も多い。
一方単雌種では、多雌にすると最初から争ったり産卵が引き金になったり、コロニーが大きくなってくる と単雌になったり・・・。
人間からすれば共同でコロニーを拡大したほうが楽なような気がするんだが。
アリの世界も複雑なようで。
Posted by like a stream at 06:11│Comments(3)
│トビイロケアリ
この記事へのコメント
多雌での発展はなりませんでしたか・・・
女王同士の闘争は結構むごいというか何と言うか、首を落とされたり腹部を切られたり・・・
以前にハリブトシリアゲアリを多雌状態にしていたときに腹部を失った女王が数日生きていたことがありました。
何故ワーカーが引き金になるんでしょうか。不思議ですね。
女王同士の闘争は結構むごいというか何と言うか、首を落とされたり腹部を切られたり・・・
以前にハリブトシリアゲアリを多雌状態にしていたときに腹部を失った女王が数日生きていたことがありました。
何故ワーカーが引き金になるんでしょうか。不思議ですね。
Posted by YOSHIKI KAWANO at 2009年08月23日 18:56
たーくんです。今回のは、ちょっと怖かったよ(笑)
胸がキュンとなっちゃたよ。
図鑑では分かってたつもりでも
女王同士喧嘩は怖かったよ

怖かったけれど真実だから
もっと知りです。(笑) 

観察頑張ってね。たーくんより














Posted by 怖かった at 2009年08月23日 22:26
YOSHIKI KAWANOさん、ようこそ。
トビイロケアリでは多雌のまま発展は無理でしたね。
ワーカーが産まれるとワーカーを統率する為の(あるいは他のコロニーと区別するための)物質を女王が出すようになって対立が始まるのかな?と想像しています。
たーくんさん、ようこそ。
私も怖かったです^^。
でもやってみないと実際のところどんな経過でどんな結果になるのか分からないですからね。
また色々実験したいと思います。
トビイロケアリでは多雌のまま発展は無理でしたね。
ワーカーが産まれるとワーカーを統率する為の(あるいは他のコロニーと区別するための)物質を女王が出すようになって対立が始まるのかな?と想像しています。
たーくんさん、ようこそ。
私も怖かったです^^。
でもやってみないと実際のところどんな経過でどんな結果になるのか分からないですからね。
また色々実験したいと思います。
Posted by release-windknot at 2009年08月24日 22:38