アリのブログ

　　オオズアリが餌場から蟻巣内に運び込んだ土、石膏の右の黒い部分。

　もともとはきれいな石膏巣だったのだが、固まったゼリーを運び込んだ後それが溶けて汚れた部分に土を被せた。

　　蟻巣内の角のゴミ捨て場。

　ゴミの上に土や朽木を被せてある。


　ゴミ等で汚れた部分は放って置けばやがてカビが生えてコロニーに悪影響を及ぼしてしまう。

　朽木や腐葉土には凄い分解力が備わっている。
餌用にシロアリを朽木と共にケースに入れてある。
　使い切れなかったシロアリが死滅して数日は死体を確認できるのだが、やがてカビが生える事無く跡形も無く消えてしまう。

　オオズアリはこの作用を利用するためせっせと土や朽木を巣に運び込んだのだ。
オオズアリを飼育する上で土は必須素材の様に感じる。

　ところでオオズアリは土や朽木の作用を知っているのだろうか？
自然状態ではもともと土の中に居るのだから、わざわざ外から土を運びこむ必要は無いはず。
　単なる習性と一言で言い切れないような｛アリの知恵｝を感じてしまう。

　オオズアリの飼育ケースの全体像は５月２７日の記事のこちら。
　左側が石膏を中途半端に敷いた蟻巣で右側が開放型の餌場です。