ルリアリを探せ2
やっと見つけました、ルリアリのコロニー。
前回の記事以降も野外を探索しました。
ここまで至る間にどれだけ枯れ枝や竹を割ったことか。
最も期待をこめたアジサイ公園。
きれいに選定されすぎて枯れ枝が少ない。
アリが出てきてもムネボソアリばかり。
他を当たっても出てきるのはウメマツオオアリとムネボソ。
ルリアリってよく見かけるのに探すとこんなに少なかったっけ。
野外で散々探しても見つけられない。
自宅のアジサイの枯れ枝も主な物件は大半を割った。
しかし枯れた部分の少ない小さな枝で発見できました。
アジサイの枯れ枝の長さは3センチほど。
小さなルリアリが出て女王の腹部が一瞬見えました。
近くの枯れ枝も割ってみましたがルリアリは見えず。
3センチほどの枯れ枝にコロニーの構成員すべてが住んでいるようです。
最初の写真は丁寧に小枝を切り詰めて1センチまで追い詰めた状態。
この先は慎重を要す。
ルリアリはカタアリ亜科に属している。
同属のシベリアカタアリやヒラフシアリは名前の由来の通り表皮が固い。
しかしルリアリのワーカーは素手では無傷では摘めないほど外皮が柔らかい。
女王アリも同様にとても柔らかいんです。
一番の心配は枯れ枝を割るときに枝そのものを潰してしまう失敗。
丁寧に枝から出すために小さなハサミとピンセット、カッターを準備しました。
つぶさない様に傷つけないように慎重に・・・。
夜、家族が寝静まってから1センチの枯れ枝を30分ほど掛けて小片にばらしました。
やっと女王アリとご対面。
ワーカーは約30匹。
まだ初期コロニーのようです。
女王アリの体長は約6ミリか。
以前飼育した経験では乾燥にも暑さにも耐え偏食もない飼い易い種だったような覚えがあります。
ただワーカーが小さくて、人工蟻巣のガラス面と木枠の微細な隙間から出て行ってしまうので困りました。
出て行ったワーカーを回収しようにも柔らかすぎて無傷では戻せないんです。
今までの採取経験ではコロニーは大規模にはならずせいぜい数百匹か。
ごく小さな枯れ枝や枯れ草の空間を転々としているようです。
乾燥に強く、家屋の外壁や屋内の隙間にも引っ越したりします。
そういえばパソコンの中に引っ越したり屋外のコンセントの中に入ったりした話もありましたっけ。
どこまで増やせられるか脱走に気をつけつつ飼育してみようか。
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