ヤマクロヤマアリ

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2007年12月28日 07:18

  
  6月の伊那採取会から持ち帰ったコロニーで現在の勢力は女王3匹ワーカー60匹。

  夏季の酷暑でバタバタ死ぬかと思いきや成虫は生き延びた。
 ただし持ち帰った当初は幼虫もいたし産卵もしていたのだが7月下旬には全く見られなくなった。
 タンパク質の構造が違うのか、成虫よりも熱に弱いということなんだろう。

 
 コロニーを維持するためには来春に産卵を始めてから7月までにどれだけワーカーを沢山誕生させられるかにかかっている。
三重県の平地で維持は可能だろうか?

 私の生活環境からして普段はお目にかかれない種で、飼育してみてクロヤマアリのワーカーとの見た目の対比が楽になった。
 おかげで福井県の渓流で釣りをしていたときにも歩きながらヤマクロヤマアリの判別が出来た。
しかしながらハヤシクロヤマアリとクロヤマアリの判別は私にはまだ難しい。
やはり目を慣らすためにもハヤシクロヤマアリも飼育したいと思う。

 ところで日本産アリ画像データベースではヤマクロヤマアリの分布図で三重県は塗られていない。
鈴鹿山脈には居そうな気がして標高800メートル付近の峠や標高1200メートルの山頂を探してみたが見付からなかった。

 クロヤマアリの生息条件に比べてもう少し湿気のある場所が生息地として適しているような気がする。
もう少し標高を下げて渓流沿いで少し日当たりが良いなんて条件を丹念に探したほうがよいのだろうか。
滋賀県側でそんな場所を探して見た事はあるのだがクロヤマアリになってしまう。
やはり鈴鹿山脈にはいないのか。

 奈良県は分布図が塗られているのだが大台ケ原山地にいるのかな。
福井の渓流では標高5~600メートルくらいに生息していたんだから鈴鹿山脈にもいそうな気がする。
ヤマクロヤマアリのほかにもツノアカヤマアリだっているかも知れない。

 アリの分布を歩いて調べる人なんてそんなに居る訳ではないから見つかっていないんじゃないか。
いつの日か発見してやる!って強い意志はないのだが見つけてみたいな。

 

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