トビイロケアリ羽化
7月5日に採取したトビイロケアリが羽化して増えています。
翌日には産卵を始めて、初ワーカーの羽化が8月5日。
採取から31日目、産卵から30日目。
今までの経験から35~40日ほど掛かる予想でしたが早かったです。
現在は9匹のワーカーが子育てに加わっています。
こちらは同日に採取した女王。
少々出遅れ気味でしたが昨日にワーカー誕生。
採取から38日目。
繭も少ないし子育て中に何か有ったのかもしれない。
個体差かも知れないが、ケースを覗く回数が頻繁だったとか人為的な影響かも。
完全な同一条件で飼育すれば個体差と言えるけどそのあたりは難しい。
とは言えトビイロケアリの場合は脱翅メスが採取できればコロニー化の成功度は高いと思える。
こちらは7月9日に採取した脱翅メスを2匹入れたケース。
こちらは同3匹を入れたケース。
どちらの場合も最初は他をけん制するかのように、個別に育児室を作った。
ハナから「多雌は御免!」と言う雰囲気だった。
木屑で作られた覆いを除いてみると・・・
2匹で相部屋で子育て中。
1匹は隠れて見えない状態です。
こちらも3匹がそろっている。
繭の数も多い。
トビイロケアリで多雌飼育実験は私は始めてだ。
トビイロケアリの場合は営巣場所の条件や、今回も別々の育児部屋からスタートしていることから自然界 では多雌で育児を始めることは無いと思える。
でも飛出する女王の数も多いし、育児部屋が隣接したら起きるかもしれない。
狭い人為的な条件で無理やり多雌状態にしてしまったのだがどうなるだろう。
たぶん淘汰されて単雌になるとは思うのだが。
以前、ハリブトシリアゲアリを多雌で飼育した時は女王間で争いが起きて決着した。
トビイロケアリはここまでは女王同士が争うことは無い。
ワーカーが増えてきたらワーカーが選択して決着するのだろうか。
多雌のケースはティッシュ+朽木の巣材で部屋が覆われていて、観察するには見難いんだよね。
時々、覆いを引き剥がして様子を見てみます。
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