クロキクシケアリに刺されてみる実験

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2008年02月09日 20:23


  昨年の採取会で持ち帰り越夏出来ずに滅びたクロキクシケアリ。
 コロニーが全滅する前に、刺されたらどんな症状がどの程度でるのか?
 と言う実験を8月に試みていた(良い子は真似しないでね)。

 日本産のアリでは毒針を持たない種の方が少ない。
アリ科が10亜科に分類され、その中で針を持たないのはヤマアリ亜科(クロヤマアリ・クロオオアリなど)全種とカタアリ亜科(アルゼンチンアリ・ヒラフシアリなど)全種とフタフシアリ亜科の一部(オオズアリなど)であろう。

 しかし人の皮膚を貫通できるほどの強さの針を持つ種は限られている。

 クシケアリ属は人を刺せるほどの強度のある毒針をもっているとされる。
人から聞いた話ではオオハリアリに刺された痛みとクシケアリのそれとでは、痛さの感じが違うらしい。
アリ好きとしては一度体験しておきたいと思ったのだ(良い子は真似しないでね)。

 以前オオハリアリには刺されて見た事がある(良い子は真似しないでね)。
オオハリアリを指で摘まんで怒らせて、腹部先端を手の甲に押し付けるようにした。
チクッとした痛みがありその後痛みは和らいだが、数時間は皮膚の直径5ミリほどが赤くなっていた。
 症状の出方には人によって差があると思われるが、しっかりした記録を残すためにオオハリアリにもう一度刺されても良いと思っている(良い子は真似しないでね)。

 で、クロキクシケアリを摘まんで手の甲を刺すように仕向けてみた。
刺そうとしているように見えるが全然刺せない。
意外と針が貧弱なのかもしれない。
皮膚の薄そうな肘の裏側にしてみる。
皮膚にアゴで攻撃して刺そうとしているのに刺せない。

 実験は失敗であった。

 シワクシケアリやエゾクシケアリだったら刺せたのか?
クロキクシケアリは高地のアリなので家からはたやすく採取に行けない。
生きているうちに毒針の写真を撮っておけば良かったと今になって後悔している。
そうすれば同じ倍率でオオハリアリの毒針の写真を並べて比較できたのに。


 アリに刺されたことは他に2度しかない。
この経験は次にクシケアリやオオハリアリに刺されてみる実験(良い子は真似しないでね)をした時に書こうと思う。




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